2017年02月11日

支援内容:人事制度設計・導入支援

当社からのコメント

等級、報酬、評価を中心とする人事制度の構築および導入の支援を実施しました。長年、オーナー経営者により管理されてきた人材マネジメントの良い点・改善すべき点の双方を踏まえ、実際に仕組みを運用する社員の皆さんの習熟度も考えながら、会社にとっての最適解を探す制度設計プロセスとなりました。現状分析から人事制度の詳細設計まで6か月に渡る毎週の定例ミーティングで経営陣との協議を重ねた結果、人事制度としての完成度よりも、実際の運用レベルおよび社員の納得度を高める方向で運用を開始することとなりました。
特に賞与制度については、同社にフィットする形にアレンジした最新の仕組みを導入する一方で、適切な水準の経営裁量を維持することにより、労使双方にとって納得性が高い仕組みを構築できたのではないかと思います。給与・賞与あるいは昇格・昇進の決定に際しては、人事評価の結果が重要な指標となりますが、本格的な人事評価を初めて導入するに際して、幹部社員全員に集まってもらい、丸一日かけて評価者研修を実施し、人事評価の勘所を把握してもらう機会も持ちました。評価者研修を一回実施したからといって、公平公正かつ納得感の高い理想的な人事評価ができるということにななりませんが、評価者あるいは管理者・マネージャーとして、幹部社員の皆様にとって、自分自身が日々の業務遂行の中でどのように立ち居振る舞い、部下にどのように接するかという観点からも、改めて考える機会になったのではないかと思います。
現在は、顧問契約により、人事制度の運用の中で生じる疑問や悩みに対するアドバイザリーを提供していますが、人事制度は、全ての企業に当てはまる絶対正解というものが必ずしも存在しないため、時には共に悩みながら、会社に合った最適解を探し続けています。半年毎に開催する評価調整会議では、経営陣および全ての幹部社員が参加する中、経営課題と直結する人事課題も把握することができ、経営状況の変化に即した人材マネジメントの対応をアドバイスできるよう努めています。